2023-01-01から1年間の記事一覧
町内のジャズ愛好会に誘われ、例会に時々参加させてもらっている。場所は集会所で、オーディオ機器は寄付されたという小型のものだ。続きの部屋を開け放し、一方の部屋にスピーカーをセットし、もう片方にあるソファに座って鑑賞している。皆さんマニアなの…
とある秋の日に新たな鏡筒を試すべく、山岳道路にある駐車場を目指した。平野部では青空が広がっていたが、高度が揚がるにつれて徐々に雲が増え、ついには一面の曇り空になってしまう。それでも天候の回復を期待して、望遠鏡を組み立てた。 持ってきたのは、…
会場は高原にあるホテルで、周囲を沢山の白樺で囲まれている。その葉は色づき、落葉は芝生の上に茶色の絨毯のように広がっていた。建物は、石積の外壁に木製の窓柵をしつらえた年季を感じる造りで、風景に溶け込んでいる。エントランスを入ると、ハロウィン…
町内会では毎年、秋に文化祭を催している。従来は、屋内ホールでの住人によるコーラスや楽器演奏、屋外でのボランティアによる焼きそば等の模擬店が主体であった。しかし今年は4年ぶりだし、原点に帰って講演会を行ったらどうだろうかという声がでる。それで…
新たに中古望遠鏡を入手した。この望遠鏡で見る恒星像は、シャープすぎて滲みも極小のためか、今まで見てきたものと比較して、なんとなく物足りなく感じる時がある。星まつりで、メーカーの人にそのことを話すと、少し戸惑ったような表情を見せた後に、その…
胎内への道は、田んぼの中の道が良い。途中に見える青い空と白い雲も、綺麗だ。 通行止めの林道があり、何度も迂回して着いた星まつり会場は車が一杯で、駐車できたところは少し離れた所だった。気になるのはメイン会場だ。急ぎ足で行ってみると、あまりの炎…
梅雨の晴れ間に、天文台観察室の望遠鏡を利用できる機会があった。望遠鏡は、SDP125とTSA102が同架された赤道儀だ。接眼鏡は、XL40mmからHR3.4mmまでを持参した。短焦点側には、XW5mm,Hi-Or4mmも加えて、倍率による微妙な見え方の違いも確認しようと思った…
所属している天文同好会の天体観望会が、開催された。場所は、高山の中腹にある駐車場だ。星を見る前に、”お茶会”も企画されている。 最近は、手軽なので天文台観察室の望遠鏡ばかり利用しているのだが、街の中の限界も感じている。月惑星や二重星は良いのだ…
若い頃に「君は慎重な性格だな。」と、言われたことがある。このことは今にして思えば、もっと早く仕事をしろということだったのだろう。しかし、それは生まれつき持っているものなので、しょうがないし、むしろ先を予想し準備したことで、ひどい目に合わず…
天文台のプラネタリウムが新しくなった。天の川も、17.5等までの一つ一つの星で映し出されているという。同好会の例会で、T元台長が双眼鏡の使用を奨めていたので出掛けてみた。 コロナ対策も一段落し、検温器は無くなった。入口には、手指用の消毒液のみ設…
観察室の屋根には雨がパラついていたが、前室で待っている間に雲が途切れてきた。SCWの予報どおりだったので、スライディングルーフを開けてもらうことにする。別棟にある事務室に電話すると、暗い廊下を若い職員がやってくる。彼が制御盤に鍵を差し込み開操…
夕闇が迫るころ、西に向かう。 天文台ではドームに明かりを灯し、観望会の準備を行っていた。 観察室の望遠鏡に向かうと、珠玉の時が始まる。 冬から春にかけての二重星を見る。3等星がやっとの春空だが、自動導入機能を備えた赤道儀は、次々と天体を導き入…
天文台の観察室の望遠鏡を予約するには、3か月毎の抽選に申込み当選する必要がある。予約できても天気が悪ければ使えないので、実際に望遠鏡を覗ける確率はかなり低い。今年の冬は曇天の日が続いていたのだが、15cmを予約していた今日は、気持ちの良い青空が…
先に入会した天文同好会の例会では、毎回テーマを決めて資料などを持ち寄り、皆で鑑賞している。今回のテーマは、故藤井旭さんの書籍と星図であった。自分は所有しているもののうちから7冊を持参して、皆さんに見てもらった。1 星雲星団ガイドブック(藤井旭 …
星まつりでは、いろいろな望遠鏡が設置されていて、覗くのも楽しいものだ。星雲星団を案内している望遠鏡があったので、並んで見せてもらった。接眼鏡に目を近づけると、初めは明るい星がまばらに見えているだけだったが、じわっと暗い星々が浮かぶように見…
天文台まつりに出掛ける。コロナ以降、一時期少なくなっていた来館者も増えてきたようで、駐車場は一杯だった。ホールにはキッチンカーを模した店も設けられ、その前は家族連れで賑わっている。久しく味わえなかった活気ある雰囲気を楽しみながら、コーヒー…
今日は早く家を出て、もやの少ない雪山を背景とした鏡景写真を撮影する。そして、すらりとした三脚に載った長焦点屈折鏡の格好良さに、改めて惚れ直す。遠くの山々も、とても綺麗だ。あの雪が融けたら古スコを持っていき、思う存分に星を見てみよう。
青空がどこまでも続く日の午後に、鏡景写真を撮りに出掛ける。街中を過ぎ視界が開けると、いつもは雪雲に覆われる山々が、その陰影をうっすらと現していた。大地からの水蒸気と畑の緑に春を錯覚するが、水音も小鳥のさえずりも聞こえない。じっと我慢の生き…
天文台観察室の15㎝屈折を借用していた時に、隣の18㎝イプシロンで天体写真を撮影している人がいた。カメラから規則的にピーという音が聞こえるので撮影方法を聞いてみると、複数枚をコンポジットするために同じ視野を連続して撮影しているのだが、音を消す…